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【石油・天然ガス】

シノペックのオルドス−安平−滄州ガスPL事業が承認 (17/08/03)
2017/8/3
中国【石油・天然ガス】

 中国石油化工(SINOPEC)のオルドス−安平−滄州ガスパイプライン事業が正式に承認された。これは、シノペックが中央政府の北方地区クリーン暖房計画案を貫徹し、「2+26」都市の大気汚染防止に助力する重要な措置になる。北方地区の天然ガス需要を賄い、パイプライン沿線地区の経済と社会の発展に対しても重要な意義を有する。

 オルドス−安平−滄州ガスパイプライン事業は総投資額344億元に上り、1本の幹線と5本の支線を建設する。全長2,293キロ、西は陝西省神木を起点に、東は河北省滄州まで、さらに河南省濮陽まで南下し、「文23ガス貯蔵庫」に繋がる。そして、北は雄安新区に達する。内蒙古、陝西、山西、河北、河南の5つの省に跨り、年間ガス輸送能力は300億m3になる。

 同パイプラインはオルドス地区のSNG(石炭由来代替天然ガス)と華北地区の在来型天然ガスをガス源とするが、第1期工事は天津等に輸入されるLNGをリソースとし、また、中国東部最大の地下ガス貯蔵庫である中原文23ガス貯蔵庫に繋げ、国内と国外の種々の資源の機敏な調整と配送を実現し、華北地区のピーク調整に対するLNGターミナルと地下ガス貯蔵庫の作用を発揮させる。中長期的には、内蒙古、陝西、山西等のSNG、炭層ガス、在来型天然ガスの対外輸送ルートとして、クリーン・エネルギーの開発と利用を促進する。

 シノペックは目下、第1期の河北省鹿泉−滄州区間と河北省安平−保定区間及び河北省安平−河南省濮陽区間の工事を進めている。第1期は2019年には完成させる計画であり、完成すると、雄安新区にとって初の高圧・大口径ガスパイプラインになる。

 (中国経済網 8月3日)