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【エネルギー全般・政治経済】

中国版NEV製造販売義務規制「デュアルポイント」制度が正式通達 (17/09/28)
2017/9/28
中国【エネルギー全般・政治経済】

 工業情報化部、財政部、商務部、税関総署、国家品質監督検査検疫総局の5省庁は9月28日、連名で《乗用車企業平均燃料消費量並びに新エネ車ポイント並行管理弁法》を公布し、乗用車産業に対して「双積分(デュアルポイント)」管理制度を実施することになった。この制度は乗用車産業に深遠な影響を及ぼすことになる。

 2016年末時点で中国の自動車保有量は1.94億台に達し、全国のガソリン・軽油消費の中で自動車用が70%以上を占めている。工業情報化部の関係幹部によると、同弁法は、省エネ型自動車と新エネ車産業のさらなる発展を推進するため、欧米等の自動車企業の平均燃料消費量と新エネ車管理法規の立法化の経験と方法を参考にして制定した。

 弁法は乗用車企業の平均燃料消費量ポイントと新エネ車ポイントの計算方法を規定し、ポイント計算に関わる実際値、基準達成値、目標値等の指標の計算方式を明確にしている。また、弁法は新エネ車ポイントの比率の要件についてハードルを設定している。従来型エネルギー乗用車の年間生産量又は輸入量が3万台に達している乗用車企業に対して、2019年度からポイント比率の要件を適用し、2019年度のポイント比率要件は10%、2020年度は12%になる。

 今回の弁法によって、乗用車企業は新エネ車の投入を促されることになる。現在、中国は世界最大の自動車生産国であり販売市場である。

 (新浪財経 9月28日)