ロイター社10月9日電によると、コモディティ貿易と鉱業大手のGlencoreが虚をついて、中国石油化工(SINOPEC)に代わり、シェブロンの南アフリカ及びボツワナ事業を買収する方向で現地の投資家と合意した。

　買収事業には生産能力10万B/Dのケープタウン製油所やダーバン所在の潤滑油工場、820軒のサービスステーション及びその他の石油貯蔵施設などが含まれる。また、南アフリカとボツワナにある220軒のコンビニもある。

　Glencoreは10月6日、シェブロンの南アフリカ法人の株式75％とボツワナ所在の権益を9.73億ドルで買収することで合意に達したと発表していた。南アフリカ法人の残余の株式25％は引き続きBlack Economic Empowerment財団と社員持ち株会が保有する。

 　シェブロンは今年3月、上掲の資産を10億ドルでシノペックに売却すると発表していたが、5月になっても南アフリカ経済開発省の審査が続いていた。

　シノペックの取引が遅れ、現地の株主は優先購入権を行使し、Glencoreがその機に乗じて介入した形になる。
　
　（騰訊財経 10月9日）