カザフスタン国営天然ガス輸送会社KazTransGazは10月3日、カザフスタンが中国と天然ガス輸出契約に調印したと発表した。中国へ年間50億m3の天然ガスを輸出する。

　この輸出計画は10月15日から実施する。発表によると、中国石油天然ガス集団(CNPC)とカザフスタン国営天然ガス会社KazMunaiGasは契約に調印し、輸出収入は10億ドルに上る見通しである。

　カザフスタン西部にあるKazMunaiGasの地下天然ガス貯蔵施設から中国とカザフスタン国境のホルコスを経て中国へ天然ガスを輸送する。

　発表によると、KazTransGazはカザフスタンの新たなユーラシア物流インフラ戦略計画に力を入れており、中国への天然ガス輸出はカザフスタンと中国の関係に対して前向きの貢献を果たすものになる。

　カザフスタンの天然ガスは主に欧州諸国、特に中東欧諸国へ輸出されているが、中国・カザフスタン天然ガスパイプライン第1期と第2期の完成に伴い、中国はカザフスタン天然ガスの巨大な消費市場になった。

　2016年のカザフスタンの天然ガス輸出は216億m3、主要輸出先は、ロシア89億m3、ウクライナ58.6億、スイス40億m3、ポーランド23.7億m3になるが、中国への輸出は4.6億m3、シェアは約2％に止まる。

　カザフスタンの対中天然ガス輸出計画が実現すると、カザフスタンと中国の天然ガス貿易額は2016年の10倍以上になる。

　（中国能源網 10月9日）