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中国
【エネルギー全般・政治経済】

中国の非在来型エネルギーに次々とブレークスルー メタンハイドレートは新鉱物種に (17/10/12)
2017/10/12
中国【エネルギー全般・政治経済】

 今年以降、シェールガスからメタンハイドレート、さらに地熱エネルギーの一種である高温岩体に到るまで、中国の非在来型エネルギーは相次いで大きなブレークスルーを実現している。国土資源部は現在、メタンハイドレートを新鉱物種にすることを国務院に申請中である。

 今年5月、中国は南シナ海神狐海域でメタンハイドレートの試掘に成功し、7月9日まで連続60日にわたり、累計30.9万m3、1日平均5,151m3のガス生産を実現し、ガス生産の持続時間と総量で世界記録を樹立した。

 国土資源部鉱産資源埋蔵量評価センターの張大偉主任によると、2030年には中国のメタンハイドレート生産能力は年間10億m3に達する見通しである。

 また、中国のシェールガスは潜在エネルギーから現実的なエネルギーへの飛躍をすでに実現しており、2016年のシェールガス生産量は78.82億m3に達した。2017年の生産量は100億m3に達する見通しであり、米国、カナダに次ぐ世界第3位になる。

 中国のシェールガス発展計画は、2020年の生産量を300億m3とし、2030年には800〜1,000億m3とする目標を提示している。

 今年に入ってから、中国のシェールガス探査開発は長江流域部で重大なブレークスルーが相次いでいる。現時点で中国のシェールガス累計確認原始埋蔵量は7,643億m3、うち重慶涪陵ガス田の累計確認原始埋蔵量は6,008億m3に上り、北米以外では最大のシェールガス田になる。

 地熱エネルギーの一種である高温岩体の資源量も膨大であり、幅広く分布している。高温岩体はほぼゼロエミッションであり、熱エネルギーの連続性に優れ、相当大きい商業価値を備えている。最近、青海共和盆地において深度3,705メートルの場所で236℃の質の高い高温岩体を掘り当て、高温岩体の探査で重大な打開を遂げた。

 中国の計画目標では、2020〜2030年には高温岩体の商業化を実現する見込みである。

 (中国網財経 10月12日)