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【石油・天然ガス】

中国とバングラデシュが送油パイプライン事業で政府間協定に調印 中国が融資 (17/10/30)
2017/10/30
アジア【石油・天然ガス】

 新華社10月30日ダッカ電によると、10月29日、中国とバングラデシュは政府間枠組協定に調印した。中国側はバングラデシュの送油パイプラインを建設し、融資も提供する。今回の協定は「一帯一路」協力の具体化とバングラデシュ・中国・インド・ミャンマー経済回廊の建設にとって重要な意義を有する。

 今回の事業では220キロの海上及び陸上送油パイプラインを敷設し、また、一点係留システム、タンクエリアやステーションヤード等の施設建設も含まれる。事業契約額は5.5億ドル、中国石油天然気管道局が建設を請け負い、中国輸出入銀行が優遇融資を提供する。

 バングラデシュの製油所は現在1ヵ所しかなく、年間原油精製能力は150万トンに止まる。国内の需要を賄うことは不可能であり、バングラデシュ政府は精製能力を450万トンに引き上げることを計画している。現在、同製油所の所要の原油は全て海外から輸入しており、タンカーがバングラデシュ近海に到着してから、小型タンカーに積み替えて製油所の埠頭に輸送する形である。バングラデシュ政府はバングラデシュ湾東部地区に一点係留システムと送油パイプラインを建設して、大型タンカーから石油を製油所へ直接輸送するよう計画している。

 (新華社 10月30日)