消息筋によると、中国石油化工(SINOPEC)は現在、米国における2件の事業について評価を進めている。これら2件の事業はいずれもメキシコ湾からの原油輸出を拡大するとともに、カリビアン地域の石油貯蔵能力を拡大するものである。

　ロイター10月31日電によると、米中エネルギー貿易はトランプ大統領の中国訪問に際して重要な議題になると見られる。消息筋によると、その中の1件の事業をめぐって、シノペックは米国のコモデティ企業Freepoint Commodities及び米国のプライベート・エクイティ・ファームArcLight Capital Partnersと協力する公算である。これら3社は、送油パイプラインを敷設してテキサス州パーミアン盆地のシェールオイルを米国メキシコ湾沿岸に輸送し、そこから輸出することを検討している。この事業にはターミナルの建設も含まれ、200万バレルの原油を大型タンカーに積み込むことが可能になる。これにより、米国の原油輸出の物流コストは大幅に下がり、米国産原油はアジアで競争力を備えるようになる。

　（中国石油化工網 11月2日）