冬季の暖房シーズンに入ってから、中国の天然ガス需要は著しく増加し、最近、国内天然ガス価格が急騰している。

　業界関係者によると、今年中国の天然ガス消費が爆増した背景には、1つには環境保護対策の強化と「煤改気」（石炭焚きボイラー等を天然ガス燃料に改めること）の推進があり、もう1つは天然ガス備蓄の深刻な後れがある。

　天然ガスの供給は需要に追い付かず、そのため天然ガス価格が高騰している。

　石油企業は民生用を確保するため、一部地区の工場向けLNGを制限することを余儀なくされている。

　川下の工場は価格高騰に打つ手もなく、高すぎるガス価格を負担できず、生産停止に追い込まれた工場もある。

　今年に入ってから、「煤改気」が急速に進み、そのため天然ガス消費の増加が続き、冬季の暖房シーズンに入ってから天然ガス供給の逼迫はますます深刻化してる。需給予測によると、今年の暖房シーズンの天然ガス不足は105億m3に上る。
　
　（証券日報 11月30日）