「煤改気」（石炭焚き設備のガス化）等の推進に伴い、最近中国の一部地区で天然ガス供給の逼迫や価格高騰が問題になっている。今後の天然ガス輸入について、12月7日、商務部の高峰報道官は、企業は国内の天然ガス生産を増やすと同時に、海外からの天然ガス輸入の多元化を進めることを前向きに支援すると表明した。

　中国の天然ガス消費の拡大に伴い、輸入天然ガスはすでに中国の重要な天然ガス供給源になっている。税関統計によると、今年1〜10月の中国の天然ガス輸入量は5,416.5万トン、前年同期比24.9％増になった。その中でガス態天然ガスの輸入量は2,507.3万トン、前年同期比5.9％増であったが、液化天然ガスは2,909.2万トン、前年同期比47.7％増になり、過去最高を記録した。

　同時に最近天然ガス価格の急騰が続き、国産LNG市場価格はすでに8,000元/トンを超えている。分析によると、今年以来、環境保護監督管理の強化や「煤改気」の加速に伴い、天然ガス消費が爆増している。今後、市場価格の上昇は緩和するが、高値は続くだろう。

　高峰報道官は次のように表明した。近年、国内ガス需要の増加とインフラ完備に伴って、中国の天然ガス輸入水準は急速に上昇している。今後、新しいクロスボーダーの天然ガスパイプラインや沿海のLNGターミナルなどのインフラの稼動に伴って、中国の天然ガス輸入能力はさらに向上する見込みである。

　（新華網 12月8日）