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【エネルギー全般・政治経済】

中国発展改革委員会が《スマートカーイノベーション発展戦略》案を意見公募 (18/01/05)
2018/1/5
中国【エネルギー全般・政治経済】

 発展改革委員会はスマートカーのイノベーションと発展を速やかに推進するため、《スマートカーイノベーション発展戦略》案を策定し、社会各界に向けて意見を公募した。

 同戦略は次のような目標を提示している。

 【2020年の目標】

 ・中国スタンダードのスマートカーの技術革新、産業エコシステム、道路ネットワークインフラ、法規と標準、製品監督管理や情報セキュリティシステムの枠組を基本的に形成し、新車に占めるスマートカーのシェアを50%にする。
 ・ミドル・ハイクラスのスマートカーの市場化応用を実現し、重点エリアの実証運行において成果を上げる。
 ・スマート道路交通システムの建設で進展を遂げ、大都市と高速道路の自動車用無線通信ネットワーク(LTE-V2X)のカバー率を90%とし、北斗高精度時空サービスのフルカバーを実現する。

 【2025年の目標】
 ・中国スタンダードのスマートカーの技術革新、産業エコシステム、道路ネットワークインフラ、法規と標準、製品監督管理及び情報セキュリティシステムを全面的に形成する。
 ・新車についてはスマート化を基本的に実現し、ハイクラスのスマートカーの大規模応用を実現する。

 【2035年の目標】
 ・中国スタンダードのスマートカーに対するグローバルな評価を獲得し、世界に先駆けて「スマートカー強国」になり、全民が「安全・高効率・グリーン・文明」を共有するスマートカー社会を形成する。

 戦略はそうした目標に向けて次のような任務を提示している。

 (1) 自主コントローラブル(ソフト・ハードの研究開発・生産・グレードアップ・保守の全過程を掌握すること)なスマートカー技術イノベーション体系を構築する。新型電子情報アーキテクチャ、マルチセンサー融合感知、新型スマート端末、車載スマートコンピューティングプラットフォーム、車載無線通信ネットワーク(LTE-V2X/5G-V2X)、高精度時空サービス及び自動車用ベースマップ、クラウド制御基礎プラットフォーム等の共通・交差技術に重点を置いてブレークスルーを図る。

 (2) 様々な業界が垣根を超えて融合するスマートカー産業エコシステムを構築する。センサー、車載チップ、CPU、車載オペレーティングシステム、無線通信装置、北斗高精度時空サービス及び自動車用ベースマップ等の製品の開発及び産業化を重点的に推進する。

 (3) 先進的で整ったスマートカー道路ネットワークインフラシステムを構築する。全国をカバーする自動車用無線通信ネットワークを建設する。北斗通信サービスと移動通信の2つの通信ネットワークの連携を推進し、自動車用緊急対応システムを確立する。国家スマートカービッグデータクラウド制御基礎プラットフォームを建設する。

 (4) システマティックで整ったスマーカー法規・標準体系を構築する。

 (5) 科学的で規範的なスマートカー製品監督管理体系を構築する。

 (6) 全面的かつ効率的なスマートカー情報セキュリティシステムを構築する。

 また、戦略は次のような支援政策を明確にしている。

 ・民間資本と金融資本の導入を前向き進め、国家スマートカーイノベーション発展プラットフォームなど公共プラットフォームに対する支援を強化し、スマートカーの基礎・共通・核心技術の研究開発と産業化を推進する。

 ・技術的特色を備えるイノベーション型企業がスマートカーの発展に参画するよう奨励する。クラウドソーシング、大衆創業、公的支援、クラウドファンディングなど多様なイノベーションモデルを推進する。

 ・先進製造産業投資基金など多様な資金チャンネルを活用して、スマートカー重要プロジェクトの建設と実証応用を支援する。

 ・課税・金融による政策誘導を強化する。スマートカーの研究開発及び製造に携わる企業で条件に適合する場合、現行の課税政策規定に基づき、企業所得税に税引き前加算控除の優遇措置を適用する。スマートカー分野の中小企業及びベンチャー企業に対して財政・租税の優遇政策を適用する。

 ・開発性及び政策性金融、融資リースや金融リース等の政策ツールを活用して、スマートカーの新業態と新モデルの発展を重点的に支援する。

 (中国経済網 1月5日)