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【石油・天然ガス】

シノペックの天津LNGターミナルが稼動 天然ガス輸入の多元化とガス需給ギャップの緩和に期待 (18/02/08)
2018/2/8
中国【石油・天然ガス】

 中国石油化工集団(SINOPEC)は天津LNGターミナルの正式稼動を宣言した。天然ガス需給ギャップが改めて拡大する中、今回の措置によって焦眉の急を解くことが出来る。

 シノペックの天津LNGターミナルは北京・天津・河北・山東に天然ガスを供給し、華北地区の天然ガス逼迫問題の有効な解決が見込まれる。

 実際、冬の暖房シーズンに入って以来、中国各地で「ガス不足」問題が多発している。先日、中央アジアガスの供給不安定のため、中国石油天然ガス集団(CNPC)は再び緊急対応案を発動した。

 業界の見方によると、中国国内の天然ガス生産量が全体的に限られているため、天然ガスを輸入することで国内の天然ガス需要を賄うことが必要になる。長期的に見て、中国の天然ガスは供給が需要に追い付かない状況がなお続き、天然ガス輸入の多元化によって需給ギャップを有効に緩和することが期待される。

 天津LNGターミナルは国家第13次5ヵ年計画重点事業であり、クリーン・低炭素発展戦略の重要な構成要素になる。同ターミナルは中国で国産化率が最も高いLNGターミナルになる。建設規模は300万トン/年、ガス供給能力は40億m3/年。付設のパイプラインによってシノペックの山東天然ガスパイプライン網や山東LNG、オルドス−安平−滄州ガスパイプライン、さらに中原文96、文23のガスタンク群とも連携して、相互融通と統一運用のシノペック華北ガスパイプライン網を構成する。

 (証券日報 2月8日)