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中国
【石油・天然ガス】

北極ヤマル事業からのLNG第一陣が間もなく中国に到着 (18/07/05)
2018/7/5
中国【石油・天然ガス】

 ロシアヤマル地区から北極航路経由で輸送されるヤマル事業のLNGが7月17日に江蘇省に到着する予定である。

 北極航路は航程が短く、所要時間が少ないが、砕氷船が運航できるのは毎年4月から11月の6ヵ月間に限られる。

 2017年末に稼動したヤマルLNG事業の全ての貨物はこれまで欧州へ輸送されていた。一部貨物は欧州へ直接輸送され、それ以外は各港湾に送られてから積み替えて、ヨルダン、インドや韓国などより遠い場所へ送られていた。

 今回輸出を行ったArc7砕氷型LNGタンカーはわずか3週間で中国に到達することが可能であり、航程を半分近くに減らす。これまでヤマルLNGがスエズ運河経由でアジアに到着するのに30日かかっていた。

 ヤマルLNG事業は「一帯一路」構想実施後の初の超大型海外事業であり、中露両国の最大の経済協力事業である。ヤマル事業はロシアのLNG生産量を3.5倍に増やすとともに、中国は年間400万トンのLNGを獲得することが見込まれる。

 ヤマル事業の第1フェーズは年産能力550万トン(76億m3)であるが、半年以内に第2期と第3期が始動することになる。

 (中国能源網 7月5日)