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EUが中国コークスに反ダンピング課税 (08/03/21)
2008/3/25
中国【石炭】

 17日、EUは中国から輸入するコークスに5年間の反ダンピング課税適用を決定した。EUの中国産コークスに対する反ダンピング措置は2000年以来2回目。

 反ダンピング課税が適用されるのは、中国産の直径80mm超の塊状コークス。CIF価格がトン当たり197ユーロ以下の場合、差額分の反ダンピング税が課税される。197ユーロ超の場合は適用されない。

 EUのコークス企業は2006年11月、中国のEU向けコークス輸出はダンピングに当たるとしてEU理事会に提訴し、同理事会は昨年9月に6ヶ月を期限とする反ダンピング税課税の決定を下していた。当初の決定では、トン当たり227ユーロ以下の場合に課税するとしていたが、EUのコークス消費業界の働きかけもあり、課税基準をトン当たり197ユーロ以下に引き下げた。EUは、今回の措置により企業の生産コストが1%増えると予想している。

 EUでは、直径80mm超の塊状コークスは主に絶縁材料と断熱材料のメーカーや、鋳造業で使用されており、直径のより小さいコークスを使用する鉄鋼業に今回の反ダンピング措置が影響を及ぼすことはない。

 EUは2000年に中国産コークスにトン当たり32.6ユーロの反ダンピング税を課税したが、その後のコークス価格高騰により、2004年には課税措置を撤回した。

 中国商務部のスポークスマンは、EUが反ダンピング措置を控えるよう希望するとし、協議、協力の形での貿易問題解決を主張するとしている。

 (中国煤炭資源網 3月21日)