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【石油・天然ガス】

中国海洋石油の広西防城港LNGターミナルが試験稼動 (19/01/15)
2019/1/15
中国【石油・天然ガス】

 1月10日、広西自治区防城港市で3万m3のLNGタンカー「海洋石油301」が埠頭に着岸し、LNGを2基のタンクに送った。中国海洋石油集団が建設した中国西南辺境地区初のLNGターミナルが試験稼動を開始したことになる。

 同LNGターミナルは3万m3のタンク2基と5万トン級の液体化学品埠頭及び付帯施設を備え、LNG年間取扱量は60万トンになる。同ターミナルは広西、雲南、貴州など西南地区にLNGを供給する。当該地区のクリーン・エネルギー需要を賄い、現地のエネルギー構造の最適化と低公害型発展を促進する。中国西南地区も沿海地区と同様にクリーンで効率の高いLNGを利用できるようになる。

 近年、中国西南地区は急速に発展しており、クリーン・エネルギー需要は絶えず拡大している。中国海洋石油は西南地区におけるLNG産業部署を推進し、2012年にこのLNGターミナルに着工した。

 中国海洋石油は中国LNG産業の先駆者であり、2006年に広東大鵬LNGターミナルを稼動し、中国のLNG輸入に先鞭をつけた。中国海洋石油は広東、福建、浙江、天津、海南に9ヵ所のLNGターミナルを完成させており、2018年末時点で累計1.5億トン近くのLNGを輸入した。

 広西LNGターミナルは中国海洋石油の10番目のLNGターミナルであり、中国海洋石油がこれまで建設したLNGターミナルの中で国産化の程度が最も高いターミナルになる。

 広西LNGターミナルの稼動により、冬季における中国の天然ガスピーク調整能力と供給能力はより一層増強される。中国のエネルギー消費構造の最適化や「藍天防衛戦」にとっても重要な意義を有する。中国海洋石油は鉄道に近い新ターミナルの地の利を生かして、鉄道によるLNGタンクコンテナの新たなLNG運輸モデルを創出し、LNG運輸コストを引き下げ、長距離輸送の時間効率を高め、西南地区や延いては全国各地へ充足したクリーン・エネルギーを速やかに提供できるようにしている。

 (中国能源網 1月15日)