中国の民間環境保護組織「自然之友」が著した『中国環境と危機と転機（2008）』と題する中国環境緑書が中国社会科学院直属の社会科学文献出版社から出版された。同書は、中国の環境保護事業は危機と転機が並存する構造に直面していると指摘する。

　『中国環境と危機と転機（2008）』は、総括報告、20本のレポート及び2008年度環境大事記からなり、市民社会の視角から中国の環境状況を考察したものである。同書は、中国の環境保護転機の曙光が仄見えるとしているものの、様々な要因のため、生態回復と環境保護の前途は楽観を許さず、中国の生態文明建設の道は長く厳しいものになるとしている。

　なお、2006年には『中国環境緑書』英文版が出版されているが、現在も版を重ね、海外で販売されている。

　（京華報 3月24日）