中国石油天然ガス集団(CNPC)と中国石油化工(SINOPEC)は当面の石油製品逼迫に対応するため、今月すでに数十万トンの石油製品を輸入したが、両社は来月の輸入の準備にもすでに着手している。CNPCは来月、約20万トンのガソリンを輸入するよう計画している。一方、SINOPECも4月のガソリン輸入を検討しているが、数量は明らかにしていない。

　国際油価高騰により両社に損失が出ているため、政府は昨年12月から今年3月までガソリン輸入に対する付加価値税の課税を一時停止しているが、付加価値税減免措置は第2四半期末まで継続されるとの情報もある。

　付加価値税だけでなく、石油製品に課税される輸入関税も中国の石油企業が石油製品の輸入に前向きになれない理由となっている。国際油価が100ドルを超えている以上、CNPCとSINOPECは輸入した石油製品の出血販売を余儀なくされているからである。そのため、CNPCは中央政府に対し石油製品輸入税の減免を申請したことをCNPCの蒋潔敏総経理(社長)が明らかにしている。

　（上海証券報 3月26日）