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インドがIPIパイプライン交渉復帰へ (08/03/31)
2008/3/31
アジア【石油・天然ガス】

 ニューデリー発外電によると、インドのデオラ石油天然ガス相は28日、イランからパキスタンを経てインドへ天然ガスを輸送するIPIパイプライン建設に関するパキスタンとの交渉に復帰すると述べた。インドの技師が来週、パキスタンの首都イスラマバードにおいてパキスタン側の技師と協議する。

 イランは1995年にインドへ天然ガスを輸出することに合意したが、インドがイランの提示した輸出価格やパキスタンの要求した通過料に承服しなかったため、また、2001年のインド国会議事堂襲撃事件を契機に印パ間の紛争が深刻化したため、総工費74億ドルに上るIPIパイプラインの建設は先延ばしになっていた。

インドの天然ガス価格は1995年に比べほぼ7倍になり、BPのレポートによると、需要量は現在1日につき約1.08億m3に上る。インド石油天然ガス省によると、インドが7〜8%の経済成長を続けた場合、2025年までには天然ガス需要量は倍増し、日量4億m3に達する。

 なお、イラン国営ガス会社(NIGC)は今月初め、パキスタンへの天然ガス輸出を2011年に開始すると表明していた。イランはすでにパイプラインの建設作業のうち半分を終えている。同パイプラインの1日当たりのガス輸送能力は1.1億m3になる。

 (中国石化新聞網 3月31日)