カンボジア国家石油管理局(CNPA)は27日、同国政府と国連開発計画による「諸国の経験を比較し、石油・天然ガス収入によって貧困層を救済しよう」と題する会議の席上、カンボジアの石油・天然ガス資源開発に関する詳細な計画を発表した。なお、26日には国家石油管理局(CNPA)のTe Duong Dara局長が、カンボジアの石油生産は2011年に開始されるとの見通しを示していた。カンボジアは今後、石油・天然ガスを開発することで、経済の持続可能な発展と貧困層の減少を図ることになる。

　なお、カンボジア副首相ソク・アンは同会議において、石油・天然ガス計画には開発管理の枠組みや関係するマンパワーをどのように育成するかなどが盛り込まれていると述べ、中でも最も重要な項目は「国家石油勘定」を設けることであり、政府はこの勘定を通して石油・天然ガス開発事業の専門管理を実現しなければならないと表明した。

　カンボジアでは、外国企業約10社が同国政府の許可を得て石油・天然ガス資源の探鉱を行っている。中でも米国のシェブロンは試掘井から石油を採収したと発表している。

　　（環球能源網 3月31日）