3月26日付UPI発の外電によると、パキスタンの消息筋は25日、もしインドがIPI(イラン−パキスタン−インド)パイプラインプロジェクトから撤退した場合、中国がイラン・パキスタン天然ガスパイプラインに参加することになると述べた。

　パキスタンはインドに対して同パイプラインに参加するよう強く求め、イランもインドと目下最終的な交渉を続けているが、イランは、もしインドが米国の圧力のため同パイプラインに参加しない場合、中国に参加を要請するとの意向をすでにパキスタンに伝えている。また、UPIの報道によると、中国側もすでにパキスタンの石油省に参加の意向を伝えているとのことである。

　イランとパキスタンはすでに天然ガス売買契約を締結しているが、インドとイランの契約は未だ成立していない。パキスタン国内の天然ガス通過料をめぐってインドとパキスタンの隔たりが依然大きいからである。

　なお、パキスタンは、もしインドがプロジェクトの参加を見送る場合、イランに対してパキスタンへの天然ガス供給量を50％増やすよう要求するとしている。

　(中国油気管道網 3月31日)