南方電網の2007年の通年の電力不足は623万kWに達したが、今年の電力不足はさらに拡大するとの予測が示されている。

　南方電網計画発展部の幹部は、2008年は大雪災害等の影響を受け、通年の電力不足は1,200万kWに達するとの予測を示した。

　南方電網は、すでにピークずらしのシステムを確立しており、電力網全体を連動させるピーク、オフピーク別の電力価格や増水期と渇水期別の価格など経済手段による調整を実施することになる。

　しかし、専門家の分析によると、電力体制改革が進んでおらず、電力市場と価格の仕組みが完備されていないため、省間の送電は、価格、電力網構造、省間の取引の障壁、取引主体など問題を抱えており、こうした問題が解決されない限り、省間の電力取引は活発にはならず、電力不足問題は緩和されない。

　（第一財経日報 3月31日）