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中国
【エネルギー全般・政治経済】

中国がラオスの資源開発を支援 ラオスはチベット騒乱に対する中国の立場を支持 (08/04/01)
2008/4/1
中国【エネルギー全般・政治経済】

 温家宝首相は3月30日、ビエンチャンでラオスのチュンマリ・サイニャソーン大統領並びにブアソン首相と会談した。

 温家宝首相とブアソン首相との会談において、両者は善隣友好関係と全面的協力関係の強化で一致し、温家宝首相はさらに、中国とラオスの関係を発展させるため、次のような提案を行った。

 (1) ハイレベルの交流を持続し、相互の政治的信頼を増進し、重大な関心事項並びに多国間事項につき相互の理解と支持を継続する。

 (2) 経済貿易協力を深め、ウィン・ウィンを実現する。中国側はラオスからの輸入を増やすとともに、ラオスにおける中国企業の生産や水力発電、鉱物資源開発に対する投資を支援し、ラオスの「資源を資産に変える」戦略に参画する。

 (3) 自動車道路、橋、農業モデルセンターなどの援助事業を実施する。中国はラオスに対し出来る限りの援助を提供して、ラオスの自発的開発能力の増強を助ける。

 (4) ヒトの交流、とりわけ両国国境地区における友好交流を強化して、現地の経済発展を促進する。両国は、人員の研修、科学技術、教育、国防等の分野でも協力を拡大する。

 ブアソン首相は温家宝首相の提案に賛同し、両国がハイレベルの交流を維持し、政治、安全保障面での協力を強化し、貿易と投資を拡大するとともに、ラオスの農産物の対中輸出を増やすよう希望すると表明した。

 また、チベット騒乱問題について、温家宝首相は事件の真相と中国政府の原則的立場を説明し、一方、ブアソン首相は、チベットの安定と人民大衆の利益を守るための中国政府の合法的な各種措置を支持すると述べた。

 (新京報 4月1日)