中国科学院学部諮問委員会の趙忠賢主任は、中国初の垂直軸型フロート式洋上風力発電機の試作機の研究開発が今年末の完成に向けて進められていることを明らかにした。同風力発電機の出力は300kWになる見込み。また、海南省の洋上において面積200平方カイリ、発電量20,000kWのフロート式洋上風力発電機試験場を建設する。目下、海上の風力状況について調査が進められている。

　現在一般に使用されているアップウインド型風力発電機は、風に対する抵抗力が弱いが、垂直軸型フロート式洋上風力発電機はこの面で優れている。しかし、この種の技術は世界的にも未だ成熟していないため、知的財産権やシステムの製造の産業連鎖の面で発展の余地が大きい。当面は性能の向上とコストの引き下げが製造技術の重要な鍵になるだろう。

　（南海網 4月1日）