ロイター（Reuters）の7月8日付け記事は、欧州連合（EU）の気象情報機関・コペルニクス気候変動サービス（C3S）が同8日に公表した月報により、先月が記録上最も暑い6月となったことが分かったと報じた。月ごとの世界平均気温は、これで13カ月連続観測史上最高を記録した。

 　最新データによると、気候変動とエルニーニョ現象により、記録的な高温が続いており、2024年は記録開始以来最も暑い年となると予測する科学者もいる。

 　バークレー・アースの研究者ジーク・ハウスファーザー氏は「1800年代半ばに地球の表面温度の記録が始まってから、2024年が過去最も高温の年になる可能性が約95％だと予測している」と述べた。

 　2024年には、気候変動により世界中で悲惨な状況が生じている。猛暑に見舞われたサウジアラビアでは、イスラム教の聖地メッカへの大巡礼（ハッジ）で1000人超す死者が出た。かつてない長期の熱波に見舞われたニューデリーやギリシャでは、熱中症で命を落とす観光客が出ている。

（Reuters　7月8日）