米・経済専門チャンネルCNBC電子版の7月9日付け記事によると、英BPは同9日、2024年4〜6月期に最大20億ドル（約3200億円）の減損を計上する見通しであると明らかにした。主にドイツ西部にある製油所が減損の対象となるという。

 　BPはドイツ西部のゲルゼンキルヘンに原油処理能力が日量26万5000バレルの製油所を展開しているが、欧州で進む電気自動車（EV）化などを背景に、今後、石油需要が減退すると見込み、処理能力を縮小する考え。

 　なお、同じく石油メジャーの英シェルも7月5日、24年4〜6月期に最大20億ドルの減損を計上する見通しを発表したばかりだ。オランダ・ロッテルダムで建設中のバイオ燃料の新工場やシンガポールに有する製油所・化学工場が減損の対象となっている。

 　BPは7月30日、シェルは8月1日に24年4〜6月期の決算発表を行う予定。

（CNBC　7月9日）