ロイター（Reuters）の7月9日付け報道によると、米エネルギー省エネルギー情報局（EIA）が同日発表した短期エネルギー見通し（STEO）では、2025年の世界石油市場は需要が供給を上回ると予測した。供給過剰に陥るとの従来見通しを修正したもの。

 　今回の修正は、石油輸出国機構（OPEC）とロシアなど非加盟の産油国で構成するOPECプラスが、今年6月の会合で協調減産を来年末まで続けると決めたことを受けて行われた。

 　EIAの月次短期エネルギー見通しでは、2025年の世界の石油需要は１日当たり平均１億470万バレル、供給は同1億460万バレルと予測している。従来予測では、需要が1億450万バレル、供給が1億470万バレルだった。

 　OPECプラスの減産継続で今年も年末にかけて供給不足が深まる見込みだが、EIAの見通しに基づくと、今年後半には需要が供給を1日当たり75万バレル程度上回る。従来は今年後半の供給不足を55万バレル程度と見込んでいた。

（Reuters　7月9日）