ブルームバーグ（Bloomberg）の7月10日付け報道によると、OPECプラスの主要メンバーである、イラク、カザフスタン、ロシアは、国際原油価格を下支えするために設定した減産目標を上回る生産を続けていることが、OPECのデータで明らかになった。

 　OPECの月次報告によると、ロシアが6月に顕著な減産を実施したものの、前述の3カ国は依然として年初に設定した割当量を合計で日量数10万バレル超過して供給している。

 　サウジアラビアを筆頭とするOPECプラスの供給削減は、米国などから大量に流入する原油に対して原油相場のバランスを取る上で役立ってきた。ロンドンの北海ブレント原油先物は１バレル＝84ドル付近で推移している。

（Bloomberg　７月10日）