ロイター（Reuters）の7月13日報道によると、中国税関総署が同12日に発表した今年6月の石炭輸入量は前年同月比12％増の4460万トンで、前月5月の4382万トンと比べても増加した。これは、電力需要のピークシーズンに備えて、電力会社が在庫を補充するために、海外から高品質の石炭を調達したためと見られる。

 　この結果、今年上半期の中国の石炭輸入量は2億2193万トンとなり、前年同期比でほぼ倍増し、過去最高を記録した。

 　石炭取引業者によると、熱量5,500キロカロリーの豪州産燃料炭は今年、中国国内炭より安価で、現在は1トン当たり約50元（6.98ドル）安いという。

 　ただし、中国では発電所や港湾の在庫が積み上がり、石炭輸入量の伸びは抑制されつつある。産業需要低迷と供給増により、過去4カ月の石炭在庫は昨年より大幅に増えたという。

（Reuters　7月13日）