ロイター（Reuters）の9月10日付け報道によると、中国が開発を計画中の新規炭鉱は、今年4月現在で生産能力にして年間約12億8,000万トン規模にのぼり、世界で計画されている新規炭鉱の半分以上を占めることが、米シンクタンクのグローバル・エネルギー・モニター（GEM）が同日公表した調査報告書で明らかになった。同報告書は、温室効果ガスであるメタンの大幅な排出増につながる恐れがあると指摘している。

　報告書によると、中国が建設を計画中している炭鉱には年産100万トン以上の大規模炭鉱が複数ある。生産量ベースで見ると、全体の35％では既に建設が始まっており、3〜5年で大幅に生産が拡大する見通しだという。また、中国の既存の大規模炭鉱の生産能力は年間38億8,000万トンで、世界全体の約半分を占めるとしている。

（Reuters　9月10日）