ロイター（Reuters）の9月2日付記事は、業界筋による情報として、世界最大の原油輸出国サウジアラビアは、中東の指標原油であるドバイ原油が8月に急落したことを受けて、アジア向け原油の大半の価格を10月に引き下げる見通しだと報じた。

 　ロイターの調査によると、石油精製会社5社のうち3社は、主力原油であるアラブ・ライト原油の10月の公式販売価格（OSP）は、8月のドバイ原油価格スプレッドと同様の傾向を示し、1バレル当たり50〜70セント下落すると予想していると述べた。

 　関係筋によると、こうした値下げは、製造業や不動産業界の低迷で燃料需要が圧迫されている中国を中心に、精製マージンが弱いことも反映しているという。

（Reuters　9月2日）