ロイター（Reuters）の9月10日付け報道によると、石油輸出国機構（OPEC）は同日発表した月報で、2024年の世界石油需要を前年比日量203万バレル増とし、8月予想の日量211万バレルから引き下げた。これに伴い、今年の関連指標にも反映して下方修正した。

　2025年の需要見通しについても、日量174万バレル増と、従来の日量178万バレル増から引き下げた。

　OPEC加盟国とロシアなどの非加盟国で構成するOPECプラスは先般、原油価格が2024年の最低水準をつけた後、減産幅を縮小する計画の延期を発表した。

　今回の下方修正の大きな要因は中国の需要動向で、中国での石油需要は経済の減速やクリーン燃料への移行といった逆風に直面していると指摘している。

（Reuters　9月10日）