ロイター（Reuters）の9月17日付け報道によると、米石油大手シェブロンのマイケル・ワース最高経営責任者（CEO）は同17日、バイデン政権のエネルギー政策について、天然ガス業界への「攻撃」だと痛烈に批判した。急速に普及する人工知能（AI）向け電源としてのシェールガスの重要性も指摘した。

 　米政府はAIによる大量の電力消費が気候変動関連目標の達成を妨げないようにする方針を打ち出しており、AI用データセンター開発と経済・環境目標の整合的な政策を検討する作業部会を立ち上げることを表明した。

　ワース氏は、低炭素のガスが石炭に代わってAI用の電力需要に対応することの妥当性を訴え、「AIの発展はシリコンバレーの研究所だけでなく、パーミアン盆地のガス田にも依存することになる」と述べた。同氏は今年1月、バイデン大統領が液化天然ガス（LNG）の新規輸出を一時停止した際にも、経済的な発展よりも政治を優先させていると反発した。

（Reuters　9月17日）