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中国
【石炭】

全国の生産地区で3月期の石炭価格が全面的に高騰 (08/04/02)
2008/4/2
中国【石炭】

 3月に入ってから、全国の生産地区で石炭価格が全面的に上昇した。地区別では山西省の価格上昇が顕著であり、種類別ではコークス用原料炭価格が最も大きい上昇幅を示した。一般炭、無煙炭の価格も、地域的な差が若干あるものの、全体的に上昇傾向を呈している。

 山西省の価格の動向を見ていくと、大同地区の発熱量6,000キロカロリー以上の一般炭価格は3月10日のトン当たり380元から20日には410元に高騰し、上昇率は7.9%となった。昨年同期と比べた場合、トン当たり156元、61.4%もの上昇である。その他の一般炭生産地区では、3月10から20日にかけて、左雲で7.5%、朔州で3.3%、寧武で7.4%の上昇を示した。

 コークス用原料炭価格は大幅な上昇傾向に転じ、上昇率は一般炭を上回った。山西省中部のコークス用原料炭価格を見ると、古交地区の2号コークス用原料炭は3月10日のトン当たり670元から20日には760元に高騰し、10日間の上昇率は13.4%に上った。前年同期に比べると、トン当たり410元の上昇になり、上昇率は117%になった。その他の生産地区における3月10から20日にかけてのコークス用原料炭価格の上昇率は、太原14.3%、柳林6.4%、洪洞12.8%。

 無煙炭価格の上昇率は、コークス用原料炭や一般炭に比べると小さいが、3月10から20日にかけての上昇率は、陽泉が5%(前年同期比だと20%)、晋城が3.1%、陽城が2.7%、高平が2.6%に上った。

 山西省だけでなく、その他の石炭生産地区でも、3月以降、価格の上昇傾向が続いている。例えば、河北省南部の一般炭価格は約10%、高品質無煙炭は約12%上昇した。東北地区では、コークス用原料炭価格が約10%上昇した。内蒙古の烏海地区の12級コークス用精炭価格は2月末に比べトン当たり50元上昇し、貴州省六盤水地区の10級コークス用精炭価格は約5%上昇した。

 (中国煤炭資源網 4月2日)