中国コークス産業協会は今年の中国のコークス用原料炭の輸入は引き続き増加すると予想している。

　2007年の中国の石炭生産量は25.36億トン、前年比6.9％増となったが、高品質のコークス用原料炭は不足を来たし、価格も上昇を続けている。昨年のコークス用原料炭の輸出量は前年比41.7％減の254万トンに止まり、一方、輸入量は前年比33.48％増の622万トンになった。また、昨年12月期の段階で重点大中型コークス化企業のコークス用原料炭総合調達コストは前年同期比23.14％増の837.58元/tになり、山西省の独立系コークス化企業や広東地区の一部鉄鋼企業の調達コストは1,000元/tを突破した。カナダ、オーストラリア等からのコークス用原料炭輸入価格も120〜130ドル/tになっている。

　中国コークス産業協会の予想によると、今年、中国のコークス用原料炭輸入は引き続き増加する一方で、輸出は減少し、国内価格の高止まりが続く。また、輸出関税の引き上げやコークス用原料炭価格の高騰により、中国のコークス輸出価格は小幅の上昇を示すだろう。

　（上海証券報 4月9日）