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中国
【石炭】

今年1〜2月の石炭輸出入価格が大幅に上昇 高まる石炭企業の輸出熱 (08/04/18)
2008/4/18
中国【石炭】

 最新の税関統計によると、今年1〜2月の石炭輸出価格と輸入価格はいずれも大幅に高騰した。平均輸出価格は23.1%上昇して72.2$/tとなり、平均輸入価格は38.3%上昇して63.3$/tとなった。

 また、1〜2月の石炭輸出は875.1万トンで前年同期比13.5%増、金額は6.3億ドルで39.7%増となった。

 中国の石炭の主要輸出先は韓国、日本、台湾であり、これら3ヶ国で総輸出量の85.7%を占める。一方、中国の石炭の主要輸入先はアセアンである。アセアンからの輸入は15.3%減少して550.7万トンになり、同期の総輸入量の78%を占めた。

 先の税関報告によると、世界の石炭供給はますますタイトになり、一方、需要の堅調が続いているため、石炭価格の高騰がもたらされている。また、中国は石炭産業に対して厳格な省エネ・排出削減措置や環境保護措置を適用しているため、国内炭の政策的なコスト上昇を招いている。さらに、石油価格の高止まりなどの要因も総合的に作用して、石炭価格の上昇傾向が続いているのである。

 同税関報告は、2007年下半期以降、国際石炭価格の高騰によって、輸出による収益が拡大し、石炭企業は輸出に前向きになっていると指摘している。石炭輸出割当による制限措置もこうした企業の輸出熱を冷ますことは難しいだろう。

 (中国煤炭資源網 4月18日)