国家統計局調査隊は4月上旬に内蒙古フフホト地区の石炭市場調査を行ったが、同調査結果によると、精炭販売価格はトン当たり500元、昨年に比べ120元、31.5％上昇した。また、一般炭販売価格はトン当たり360元、昨年に比べ、60元上昇し、上昇率は20％に上った。

　国家統計局の分析によると、石炭価格上昇の要因として次の3点が挙げられる。第1に、需給ギャップが石炭価格の押し上げ要因となっている。近年、電力、鉄鋼、化学や建材等の主要石炭消費産業が急成長しているため、石炭需要の拡大傾向が強まっているのである。第2に、中国は鉱物資源有償使用制度を開始し、石炭持続可能開発基金や鉱山環境管理回復保証金が生産コストに算入されるようになった。第3に、石炭輸送価格が上昇した。伸び幅は3％以内であるものの、トン当たり10〜15元の上昇になる。

　（中国能源網 4月22日）