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【石油・天然ガス】

第1四半期はアンゴラが中国にとって最大の原油輸入先に (08/04/23)
2008/4/23
中国【石油・天然ガス】

 海関総署が昨日公表した統計データによると、アンゴラがサウジアラビアに代わって中国の最大の原油輸入先になっていることが分かった。今年第1四半期におけるアンゴラからの原油輸入量は、サウジアラビアからの輸入を3.7%上回った。

 海関のデータでは、今年第1四半期のアンゴラからの原油輸入は848万トン、1日当たり平均で68万3,059バレルになり、前年同期比55.1%の増加となった。一方、サウジアラビアからの輸入は818万トン、1日当たり平均で65万8,895バレル、前年同期比37.7%増加した。

 アンゴラからの原油輸入が増加した理由として、サウジアラビア産原油の硫黄分が比較的高いのに対してアンゴラ産原油の多くは低硫黄原油であることが挙げられる。また、アンゴラ産原油は価格も相対的に安い。第1四半期の平均CIF価格は1バレル91.8ドルであったが、サウジアラビア産の平均価格は92ドルであった。アンゴラ産原油はサウジアラビア産に比べ硫黄分こそ低いが、その他の品質面でサウジ産には及ばないのが価格の比較的安い理由であるとのこと。

 この6年間、サウジアラビアは中国にとって最大の原油輸入先であった。2007年のサウジアラビアからの原油輸入は2,633万トン、1日当たり52万8,000バレルに上った。一方、2007年のアンゴラからの原油輸入は2,500万トンで、2006年度比6.5%増となった。

 今年第1四半期はアンゴラが中国の最大の原油輸入先となったが、例年のケースから見て、2008年の通年ではサウジアラビアが依然中国にとって最大の原油輸入先になると考えられる。なぜなら、サウジからの輸出入は下半期に増えるのが通例だからである。その上、中国とサウジアラビアの契約により、今年末に中国への原油輸出が増えることになる。サウジアラビアは2008年のペトロチャイナ及びシノペック向け原油輸出量を1日当たり20万バレル増やすことに同意している。

 (東方早報 4月23日)