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【電力】

広東省の電力不足 今夏は30年来の最悪状況に (08/04/29)
2008/4/30
中国【電力】

 広東省経貿委員会によると、広東は現在、30年来最悪の電力不足に悩まされている。大雪災害やその後も続く石炭供給不足の影響によるもの。

 広東省の工場は今年に入って以来、「開4停3」(1週間のうち4日間供給し、3日間停止)によるピークずらしが適用されている。こうした状況はこの数年見られなかったことである。

 年初の大雪災害により広東省の電力インフラは深刻な被害を受け、西電東送や省内の自家発電も影響を受けた。第1四半期における西電東送からの電力調達量は91.3億kWh、前年同期比2.37%減となった。また災害による破損や水量の減少のため、第1四半期の水力発電による発電量は17.12%減少した。

 省全体で電力需給ギャップが顕著に拡大している。第1四半期の最高電力使用負荷は4,596.4万kWで、前年同期に比べわずか4.83%増加したに過ぎず、電力使用量の伸びをはるかに下回っている。第1四半期の電力使用量は745.55億kWh、前年同期比10.30%の増加となった。

 広東省経貿委員会の李向明副主任は、夏季の電力使用のピークが到来すると、広東省は30年以来最悪の電力不足に直面することになる。広東省は電力の秩序ある供給と使用を確保すべく様々な措置を取っているところである。

 (新華網 4月29日)