国家発展改革委員会(NDRC)の杜鷹副主任は5日、2008年度全国経済体制改革工作会議において、今年はエネルギー価格制度改革の範囲を拡大すると表明した。

　杜鷹副主任は、今後一定の間、市場指向的な改革を堅持して、現代的市場システムの建設推進、市場による資源配置の制度面からの保障、経済成長方式の速やかな転換、国有企業改革の推進、国有経済戦略の調整、農村改革の深化という6つの課題に取り組まなければならないと指摘した。

　但し、NDRCの許敏之巡視員は先週、消費者物価指数(CPI)上昇率が依然として高く、今年の価格抑制の任務達成は極めて難しいと指摘し、政府はエネルギー価格の改革に際しても物価上昇要因を考慮に入れる必要があると表明していた。

　エネルギー価格統制のため、電力企業は絶えず増加する石炭調達コストをすべて消費者に転嫁することは不可能となっており、コストを削減するには石炭備蓄を下げることしか出来ない。そのため、電力企業は供給中断のリスクに常にさらされることになる。

　（中国能源網 5月6日）