1. HOME
  2. 中国 【省エネ・環境】

中国
【省エネ・環境】

北京市が2008年の省エネ・排出削減目標を確定 GDP当たりのエネルギー消費を5%削減 (08/05/08)
2008/5/9
中国【省エネ・環境】

 北京市の2008年における省エネ・排出削減目標が確定した。計画では単位GDP当たりのエネルギー消費を5%削減し、水消費を4%以上引き下げる。また、化学的酸素要求量(COD)の排出を4%、二酸化硫黄排出量を10%以上削減する。

 北京市は今年、オリンピックの環境の確保と第11次5ヵ年規画の省エネ・排出削減目標達成をめぐって省エネ・排出削減行動計画を進め、エネルギー資源の利用効率を高め、汚染物の排出を削減する。

 その他の目標として、北京市は、市区の大気環境2級及び2級以上の日数の割合を70%、城8区(西城区・東城区・朝陽区・海淀区・宣武区・豊台区・崇文区・石景山区)の汚水処理率を93%、郊外区の汚水処理率を50%、全市の再生水利用率を56%とする。また、城8区の生活ゴミ無害化処理率を98%、郊外区では65%とする。全市の緑被率を51.2%とする。

 こうした目標を達成するため、北京市は、産業構造の調整、新しい技術と製品の普及、オリンピックの環境保証と汚染物の削減、政府機関の省エネ、大型公共建築の省エネ、エネルギー多消費産業の省エネ、グリーン照明、再生可能エネルギーのモデル事業、水資源節約、総合利用の十大プロジェクトを実施することになる。

 また、北京市は首都機能の位置づけに適合しない産業の退場を引き続き推進する。今年も引き続き、首鋼の生産縮小、有機化工二廠など大型国有企業の生産停止及び移転や、エネルギー多消費、水多消費、高汚染の企業40社の北京からの撤退を進める。また、平屋5万戸の電気暖房化、老朽バス1,500台、タクシー2,000台の更新を進め、北京の大気環境のさらなる改善を図る。

 (新華網 5月8日)