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【石油・天然ガス】

PetroChina 地震による被災状況と対応を発表 西南ガス田生産の3分の1が再開 (08/05/16)
2008/5/16
中国【石油・天然ガス】

 中国石油天然ガス股フェン公司(PetroChina)の蒋潔敏董事長(会長)は15日、A株株主総会において、四川大地震の影響を被った西南ガス田の日量600万m3の天然ガス生産能力のうち3分の1に当たる200万m3が生産を再開したと表明した。地震によりPetroChinaは一定の影響を受けたものの、致命的なものではないと蒋潔敏董事長は述べた。

 蒋潔敏董事長によると、四川地震により、西南ガス田の掘削機76台が稼働を停止し、日量600万m3のガス井及び生産施設が稼働を停止したが、うち200万m3が生産を再開した。また、掘削機16台が稼働を再開し、60台が目下復旧しつつある。また、蘭州−成都−重慶石油製品パイプラインは、光ファイバーが切れて、正常な運転条件が整っていないが、すでに送油再開に踏み切っており、被災区に石油製品を供給している。PetroChinaのサービス・ステーションで被害を受けたのは728軒に上り、うち78軒が操業を停止している。

 しかし、四川省の現在のガソリン備蓄は5日分、軽油は3日分にまで下がっている。そのため、PetroChinaは石油製品を緊急調達して四川に送っている。地震発生の当日には石油製品10万トンの緊急追加供給を行った。だが、鉄道の宝鶏線が中断され、蘭州−成都−重慶石油製品パイプラインの輸送量も制約を受けているため、西北地区の石油製品を四川に送ることには困難が伴う。そのため、PetroChinaは13日、東北地区から0.7万トンの石油製品を緊急調達し、3編成、150両の石油製品専用列車を仕立てて、四川に送った。

 一方、中国石油化工(SINOPEC)は軽油2万トン、ガソリン1万トンを被災地区に緊急輸送すると発表するとともに、中国石油天然ガス集団(CNPC)の石油製品の逼迫に対し、SINOPECの石油製品を随時供給することを承諾した。

 (中国証券報 5月16日)