26日、中国石油化工(SINOPEC)に4月期の輸入原油助成金71億元が国庫から交付された。 なお、これまでのSINOPECに対する助成金は、2006年度が合計50億元、2007年が49億元、2008年第1四半期が74億元になる。 規定によると、4月1日からは、輸入原油の精製による赤字に対し国庫から妥当な補填を行うことになり、助成金は毎月交付される。国際油価が100ドルの場合、SINOPECは原油1トンの輸入で600〜700元交付される。また、原油輸入にかかる付加価値税の75%が還付される措置も取られる。 但し、SINOPECの蘇樹林董事長(会長)は、「全ての助成措置を合わせてもSINOPECの製油部門の赤字の半分すらも補填出来ない」と表明している。 今回のSINOPECに対する助成措置で、発展改革委員会が石油製品小売価格を値上げするとの期待は打ち消された形になる。国内の石油製品の逼迫もすでに緩和を見せ始めており、華北地区の需要は減少し、価格の伸びが減速し始めたとのこと。また、2大石油大手はいずれも供給確保に全力を挙げると表明している。 (環球能源網 5月27日)
26日、中国石油化工(SINOPEC)に4月期の輸入原油助成金71億元が国庫から交付された。
なお、これまでのSINOPECに対する助成金は、2006年度が合計50億元、2007年が49億元、2008年第1四半期が74億元になる。
規定によると、4月1日からは、輸入原油の精製による赤字に対し国庫から妥当な補填を行うことになり、助成金は毎月交付される。国際油価が100ドルの場合、SINOPECは原油1トンの輸入で600〜700元交付される。また、原油輸入にかかる付加価値税の75%が還付される措置も取られる。
但し、SINOPECの蘇樹林董事長(会長)は、「全ての助成措置を合わせてもSINOPECの製油部門の赤字の半分すらも補填出来ない」と表明している。
今回のSINOPECに対する助成措置で、発展改革委員会が石油製品小売価格を値上げするとの期待は打ち消された形になる。国内の石油製品の逼迫もすでに緩和を見せ始めており、華北地区の需要は減少し、価格の伸びが減速し始めたとのこと。また、2大石油大手はいずれも供給確保に全力を挙げると表明している。
(環球能源網 5月27日)