中国石油化工集団(SINOPEC)筋によると、中石化東北油気分公司は先頃、松遼盆地南部の試掘井・腰深2井で日量11万m3の天然ガスの産出に成功した。SINOPECにとっては、松南ガス田・腰深1ガス井群で大型整装天然ガス田を発見して以来、改めて松南探鉱区の深層天然ガス探鉱において重要な成功を収めたことになる。

　今回ガス産出に成功した腰深2井は、松遼盆地南部の長峰断層にある。長峰断層は松遼盆地の中でも比較的大きな潜在力を備えている断層である。SINOPECは長峰地区に面積4,691m2に及ぶ探鉱権を有し、石油・天然ガス探鉱区は4ブロック、天然ガス資源量は4,860億m3になる。石油・天然ガスの包蔵量は大きく、探鉱の潜在的可能性は高い。

　なお、松南ガス田の確認済み天然ガス埋蔵量は443億m3。今年は同ガス田で10億m3の生産能力の建設が進められるが、これは、SINOPECの資源開発戦略の中でも重点事業の1つに指定されている。
　
　（新華網 6月2日）