OECDが４日発表した経済見通しによると、世界経済の減速はこれまでの予想よりも長期にわたる。中国とインドの今年の成長率はやや鈍化する。世界的に食糧価格と石油価格が高騰する中、インフレの昂進は最も重要な脅威の１つになる。

　OECDの見通しでは、中国の成長率は昨年の11.9％から今年は10％に低下し、インドは昨年の8.7％から7.8％に落ちる。また、中国の成長モデルは純輸出から内需への転換を開始する。

　OECDは、中国はマクロ経済調整措置を継続することで経済過熱の圧力を軽減する必要があると見ている。インフレが長期に持続すればするほど、インフレ昂進のリスクも高まる。そのため、インフレを現時点での予測よりも低く押さえ込む必要がある。

　（中国新聞網 ６月５日）