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中国
【エネルギー全般・政治経済】

日韓が希少資源の囲い込みを計画 中国はレアメタル輸出の厳格な規制が急務 (08/06/10)
2008/6/10
中国【エネルギー全般・政治経済】

 最近、日本と韓国はそれぞれ2月と3月に、希少戦略資源の備蓄を強化するとの計画を公表した。両国の備蓄対象品目は基本的に一致している。

 日韓や米国が大量備蓄を進める希少戦略資源の多くは中国産であり、彼等の戦略備蓄計画もまた主に中国を対象にしたものである。周知のごとく、中国はレアメタル資源大国であり、とりわけハイテクや軍事分野で広範に利用されるレアメタルの埋蔵量については、中国は世界の中で極めて大きな比率を占めている。中国の占めるレアアースは世界の88%に上り、2005年の輸出総額は3.1億ドル、うち対日輸出は総輸出額の58.27%に当たる1.8億ドル、第2位の対米輸出は10.26%、0.3億ドルであった。その他にも、タングステン及び同製品の輸出総額は7.3億ドル、うち対日輸出は31.67%の2.3億ドル、対米輸出は第3位で12.1%の0.88億ドルとなった。

 近年、政府が採鉱権の払い下げを進めているため、レアメタル鉱の採掘にも混乱が生じている。その結果、中国の大量のレアメタル資源が損なわれ、安売りされている。一部の個人、企業、地方政府は私益に駆られて、レアメタルの乱開発を行っている。輸出されるレアメタルの大部分は圧延や鍛造を経ていないか簡単な加工を施しただけの初級製品であり、これでは全く割に合わない。

 レアメタルは再生不可能な戦略物資であり、貴重な国富である。中華民族が発展と生存を依存する命脈である。レアメタルの輸出を厳重に規制することは一刻の猶予もあってはならない。

 (中国経済網 中国経済網 6月10日)