軽油の逼迫が続く中、高速道路のサービスステーションでも給油待ちの自動車が行列を作ることは見慣れた光景になっているが、このため、京珠高速道路（北京〜珠海）では石油製品の闇屋が発生している。

　19日の朝、湖南省の京珠高速道路サービスエリアで逮捕された闇屋によると、現在、同サービスエリアの軽油販売量が制限され、多くのトラック運転手は給油することが出来ない状況になっている。そこに目を付けた闇屋はサービスステーションで給油したリッター5元余りの軽油をトラックに載せたタンクに積み替え、高速道路のサービスエリアで、給油を急ぐ運転手に8元で売るのである。逮捕された闇屋のトラックは210リッター入りのタンクを16台積んでおり、リッター3元の利益が出るので、トラック1台で1万元余りの儲けになる。

　これらの闇屋は付近の村民であり、サービスステーションで一晩に3回以上も給油したり、タンクにも給油するよう強要したりしているとのこと。

　湖南省の高速道路交通警察隊は公安機関と連携して石油製品の闇販売行為を集中的に取り締まっている。なお、今回逮捕された闇屋グループは10日間の拘留処分となった。

　（中国新聞網 6月19日）