世界有数のコンサルティング・ファームであるオリバー・ワイマンのレポートによると、世界の自動車産業のオフショア事業開発投資は、2005年の6億ユーロから2015年には45億ユーロに拡大し、自動車メーカーの研究開発センターは今後次々と中国、インドや東欧に移転する。中でも中国はその最も重要な選択肢になるだろう。

　その理由は、これら諸国の研究開発要員の人件費が低く、研究開発センターの移転はメーカーの研究開発費の削減にとって効果が大きいからである。同レポートの予測によると、2015年までの新車の平均価格の伸びは小さい一方で、様々な革新によって自動車のコストが増え、新車1台当たり5％の利益を得るために、メーカーと販売業者は1,500ユーロのコスト削減を強いられることになる。

　（中国石油新聞中心 6月30日）