7月4日に開催された広東省重点プロジェクト建設工作会議において、深セン国家石油製品備蓄基地が来年着工されることが明らかになった。タンク群の総容量は80万m3、総工費13億元、2012年に完成する予定である。また、広東省は恵州や広東省西部にも国家石油備蓄タンク及び国家石油製品備蓄タンクを配置するよう計画しており、いずれも来年着工される。

　今回の工作会議では、10件の新規プロジェクトも含め222件のプロジェクトが正式にスタートし、総投資額は2兆2,770億元に上ることが明らかになった。また、争論の的になっていた南沙石化プロジェクトも今年着工される97件のプロジェクトの中に名を連ねている。

　広東省常務副省長・黄龍雲によると、広東省の第1四半期の経済成長率は10.4％で、前年同期に比べ伸びは2.6ポイント低下し、全国平均を0.1ポイント下回った。近年例を見ない事態であり、広東省は今年及び来年の経済成長を持続するため、固定資産投資の拡大、特にインフラ投資の拡大を図っているが、上記の諸事業や「川気南送」プロジェクト（四川省の天然ガスを広東に導入するプロジェクト）もその一環に当たる。

　（国際能源網 7月7日）