中国海関総署は10日、今年上半期の貿易統計を発表した。

　統計によると、今年上半期の輸出入総額は1兆2,341.7億ドル、前年同期比25.7％増となった。輸出は6,666億ドル、21.9％増、輸入は5,675.7億ドル、30.6％増。貿易収支の黒字は990.3億ドル、前年同期に比べて11.8％下がり、132.1億ドルの純減となった。

　6月の輸出入総額は2,217.1億ドル、前年同月比23.3％増、輸出1,215.3億ドル、17.6％増、輸入1,001.8億ドル、31％増。貿易黒字は213.5億ドル、前年同月より20.6％減少した。

　今年に入って以来、中国の一般貿易の輸入が大幅に増え、その分、貿易黒字の規模が著しく縮小した。上半期の一般貿易総額は5,968.6億ドル、35.4％増、うち輸出は3,064.2億ドル、24.8％増、輸入は2,904.4億ドル、48.7％増。加工貿易総額は5,096.8億ドル、15.5％増、うち輸出は3,218億ドル、16.6％増、輸入は1,878.8億ドル、13.5％増となった。

　上半期の外国投資企業の輸出入総額は6,849.4億ドル、前年同期比21.5％増。国有企業の輸出入総額は3,013.8億ドル、32％増。輸出入総額に占める国有企業の比率は24.4％になり、前年同期に比べ1.3ポイント上昇した。うち輸出は1,212.7億ドル、前年同期比16.3％増で、中国の輸出総額の18.2％を占めた。輸入は1,801.1億ドル、伸び率は前年同期よりも14.6ポイント高い45.2％になり、輸入総額の31.7％を占めた。また、集体企業、私営企業、その他企業の輸出入が大きな伸びを示し、上半期の輸出入は2,478.5億ドル、前年同期比30.9％増となった。

　上半期の貿易相手国はEUが第1位で、輸出入総額は2,021.4億ドル、前年同期比27.7％増。第2位は米国で1,583.4億ドル、12.6％増。第3位は日本で1,296.6億ドル、17.8％増。また、インドは昨年と同じ第8位で、貿易額は前年同期比69％増の290億ドル、貿易相手国上位10位の中で伸び率はトップとなった。

　輸出商品の中では機械電気製品の輸出は快調であった。上半期の輸出は3,887.8億ドル、25.4％増になり、同期の輸出総額の58.3％を占め、シェアは前年同期よりも1.6ポイント上昇した。一方、衣類、紡績、靴など伝統的商品の輸出の伸びは鈍化した。

　輸入商品の中では、初級製品の輸入が顕著な伸びを示すとともに、主要品目の輸入平均価格が大幅に上昇した。上半期の初級製品の輸入は1,840億ドル、前年同期比69.9％増となった。うち鉄鉱砂は2.3億トン、22.5％増、平均輸入価格は132.6ドル/tになり、前年同期比77.4％上昇した。原油輸入は9,053万トン、11％増、平均価格は717.7ドル/tで、67.3％の上昇。石油製品輸入は2,101万トン、16.4％増、平均価格は758.9ドル/t、77.3％の上昇。石炭輸入は2,155万トン、20.4％減、平均価格は66.9ドル/t、43.7％の上昇、大豆は1,723万トン、24.4％増、平均価格は584.1ドル/t、78.3％の上昇。また、上半期の工業製品の輸入は3,835.7億ドル、17.5％増となり、同期の輸入総額の67.6％を占めた。うち、機械電気製品の輸入は2,653.8億ドル、18.9％増、自動車輸入台数は21.2万台、53.2％増。

（国家統計局ウェブサイト 7月10日）