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【原子力】

広東省が「原子力発電特区」に名乗り (08/07/16)
2008/7/16
中国【原子力】

 広東省エネルギー弁公室副主任兼省発展改革委員会エネルギー処処長の謝卓群氏は、広東省は2010年までに発電能力を2,000万kW増やして、積年の電力不足問題を解決すると表明した。

 謝卓群氏によると、広東省の電力需要は毎年800万kW増えているが、新規の発電能力でははるかに需要に追いつかず、今年のピークシフト容量は最高600万kWに達する見込みである。また、広東省は石炭、石油、ガスの供給も極めて脆弱である。価格高騰や輸送による影響は大きく、石炭火力発電所の経営にも大きな支障が出ている。

 謝卓群氏は、広東省はこうした問題を解決するため、原子力発電の開発、西南地区からの送電や再生可能エネルギー発電の開発に力を入れるとし、「原子力発電特区」として国からの承認と支援を勝ち取り、広東原子力発電中長期開発計画を承認し、国の原子力安全監督管理の要件を満たすことを前提に原子力発電プロジェクトの準備作業や許認可を進めると述べた。

 謝卓群氏の予想によると、火力発電の新規プロジェクトや原子力発電プロジェクトが順調に進めば、2010年までに広東省の発電能力は2,000万kW増え、広東省の電力問題は解決できる見込み。

  (南方都市報 7月16日)