17日に国家統計局が発表したデータによると、中国の6月期の石炭生産量は前年同月比17.3％増の2.394億トンになり、上半期の生産量は前年同期比14.8％増の12.6億トンになった。また、6月期のコークス生産量は前年同月比8.3％増の3,120万トン、上半期のコークス生産量は前年同期比11.4％増の1.723億トンとなった。

　光大証券の石炭産業アナリストである郭国棟氏によると、今年上半期の石炭生産能力の増加ペースは、毎年ほぼ8％だった過去数年に比べてアップしているが、これは今年上半期において多数の中小炭鉱が操業を再開したためと見られる。また、今年の石炭需要は堅調である一方で、石炭の内外価格差がますます大きくなったため中国の石炭輸入が難しくなり、国内の増産が切実に求められたことも背景にある。

　中国は2007年第1四半期から石炭の純輸出から純輸入に転じた。当時、国家発展改革委員会(NDRC)は輸出を抑制し、輸入を奨励することが必要であると表明し、その年から石炭等の資源製品の輸出枠は年々減ることになったと業界筋は見ている。

　（中国西部煤炭網 7月18日）